2019年3月20日水曜日

ドイツ建築留学 #4

こんにちは、石井大治朗です。
今回は「スイスの建築」について書こうかなと思います。

僕は先週の土曜日隣町のケルンに行きました。
ケルンでは主に二つの建築物を見ました。ケルン大聖堂と聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館です。
個人的に宗教に興味が無いので、ケルン大聖堂は何も思わなかったのですが、そのあとに行った、聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館が非常に面白かったのです。
聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館はスイス重鎮の建築家ピーター・ズントー設計で建物の中にはキリスト教に関する美術品が置かれています。


 僕にとってスイス人の建築家の建物に入るのは初めての経験でした。
僕は素晴らしい美術館だなと思いました。白いコンクリートによる壁は継ぎ目のない滑らかな仕上げ、床も同じく繋ぎの見えないテラゾー。シンプルで静的かつ禁欲的とでもいうのでしょうか。
また所々にある大きな窓からケルンの街並みが見えることもアクセントになっています。ゾーニングも面白く鑑賞する人用の動線をわざと限定せずに自由に美術館内を動き回れるようになっていました。

その次の日、ズントーから派生してスイス人の建築家に興味を持った僕はインターン先に置いてa+u(エーアンドユー)という建築雑誌の若手スイス人建築家(U45)特集があったので読んでみることにしました。読む前はスイスの建築家は一様にミニマルな構成と凝りに凝ったディテールを好むんだろうなと思っていました。

しかし、それは違いました。
スイスは国内に四つの公用語がある、多様性を持った国です。またそれに伴い各地域ごとの文化的特色がはっきりしています。それは建築においてもです。
それぞれの地域には異なった素材、形態の建築が作られています。それらを総称してスイス建築と評されるみたいです。そのためスイスの建築は地域性が強いところが特徴です。
本の中は4つに地域区分して、それぞれの地域の建築家をフィーチャーしていました。
小さい国の中に数多くの建築思想が存在するのは面白いと思いました。

ちなみに 僕がケルンで見た美術館のような形式の建築はミニマリズムと総称されているみたいで、スイスの一部の建築家が生み出したものです。
一昔前ポストモダンの華美な装飾に人々が飽きてきたときに登場してきて、シンプルなのミニマリズムの装飾がない感じが新鮮で一躍世界の建築界のスターダムに名乗りを上げたといったものです。

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美術館に入館するとき、一つ判明したことがあります。それは特別なことがない限り、国際学生証は必要ないということです。
というのも美術館には学生料金で入ったのですが、僕は国際学生証を作らずにきたので、ダメ元で明石高専の学生証を提示して適当に説明したらすんなり学生料金でOKしてくれました。
ということがあり、なら別に身分を証明する以外には国際学生証いらないじゃんと思ったのです。

留学も気づいたら残り10日間です。最後まで安全に気をつけたいと思います。

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