2016年8月30日火曜日

ネパール7日目

今日で1週間。ネパールでの生活にもなんとか慣れてきた。
今朝も7時に起床。昨晩は停電で懐中電灯しか明かりもなかったので早くに床についたのだが、徹夜の多い建築学科に入り染み付いた「寝れる余裕があるときに、寝れるだけ寝る」というポリシーというか癖が抜けず朝早くに目は覚めていたが、文字通り寝れるだけ寝てしまった。8時間以上眠ると睡眠が苦痛になってくるのだが、それでも寝てしまう。そして、苦しいなら起きればいいのに、といつも起床後の自分にいつもいさめられる。
午前中は野鳥調査へ。今回は山中の道なき道を進むハードなコースだった。だが僕の身体も山に強くなってきたのか、初期のような辛さは感じなくなっていた。鳥の調査なのだが珍しい鷹を発見したときよりも、正直クワガタのメスを見つけた時のほうがテンションが上がった。いっそクワガタとカブトムシの調査でも追加してもらいたいものだ。
午後の調査は3時半からだったので、雲行きが怪しくなる前にシャワーへ。どうやらソーラーヒーターとやらで水を温めているらしいので、雨や夜はもちろん、曇りでもお湯が出なくなるので、晴れるとすぐにシャワーに向かう。忙しない生活だ。無事温かいシャワーを浴びた後は調査まで英語Bの勉強をした。そろそろはじめないと学校が始まってすぐに追試験という地獄を見ることになる。学んだ文法をすぐに試せるいい環境にいるのだから、しっかりと身につけて帰りたいものだ。その後時間が来たので僕らは蝶の生息調査にむかった。獣道のような細い山道をしばらく歩くと、ふいに視界が開けた。草原だった。明らかに人工的に均された草原で等間隔に石が並んでいる。どうやらここが今回の調査場所のようで、ジルもミーガンも道具の準備をはじめた。僕は考えた。なんだここは?なんのための場所なのだ?考えを巡らして、答えに行きつく。ここは墓地だ。僕が気付いた少し後に、準備の終わったミーガンから、ここは墓地だと教えられた。ジルがまだ準備をしていたので、先に少し歩いてみた。墓石には文字が刻まれていない。いや、刻む必要がなかったのだろうう。最後までヒマラヤの大地に寄り添い、ヒマラヤに還る。そしてヒマラヤの一部となり子孫を見守る。そこにもはや名前は必要ないのだ。墓石の前に立ちすくみ、そんなことを考えていると、後ろからミーガンにトンっと背中を押され、現実に戻る。蝶の調査はけっきょく全然だめで、見つかったのはたった1匹。晴れていないと蝶は隠れてしまうそうだ。多い日は50匹以上見つかる、とミーガン。次に期待だ。
帰ってくると、もう夕食ができていた。今夜はピザで、久しぶりにカレーから離れられるという嬉しさと、食べなれたものが出てきた安心感で、テイストは少し日本のものと違ったがとても美味しくいただけた。
夕食の後はここでの暮らしの中での疑問点を英語で紙にまとめ、ジルにその紙を渡し回答を書いてもらった。どうやら今週末ポカラに降りることができるみたいだ。週末がとても楽しみだ。
気付いた文化の違いや、ここでの暮らしの詳細などについて記そうと思っていたが、もう眠たいので、また次のときに。

それでは、また明日。

2 件のコメント:

  1. 朝陽君。君は、エンジニアもいいけれど、物書きもいいよ!エッセイの書けるエンジニア、建築士?っていうのも、おしゃれですね。さぁ、1週間が経ちました。時の流れを愛しみながら、残りの時間を精いっぱいに「体得」してください。

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  2. ほんと、本をよく読んでいるからか
    文章のセンスいいね。
    これに人生経験がプラスされればもっと深みのある
    さらに素敵なものが書けるね。
    帰国後、1冊の本にして、
    これから飛び立つ後輩のためにテラスへ寄付して下さい(^^)

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