2016年8月28日日曜日

ネパール5日目

まず最初に。
昨日抱えていた焦りや不安、辛い現状に対する悲観はもうない。たくさんの人が心のこもった励ましで背中を押してくれたからだ。本当にありがとう。心から感謝しています。

以下本編

今朝も雨粒の音で早くに目が覚めた。朝食までベッドの上ででまどろむ。本当に心地のよい時間だ。なんてたってたくさんの夢がみられるから。夢をみては起きて。起きては夢をみる。内容は覚えていないが起きる度に幸せな気分になるのだから、きっといい夢だったに違いない。
そうしているうちに朝食の時間に。少しずつだが食事にも慣れてきて、今朝は
もう水で流し込むようなことはなかった。
今日は休日。僕は朝食を終えると、中庭の椅子に腰掛け読書をはじめた。しばらくするとホストファミリーの女性が紅茶を持ってきてくれた。文章に目を馳せながら、時折、紅茶をすすり、朝靄に包まれている村を見下ろし、ヒマラヤの高峰を仰ぐ。聞こえるのは小鳥のさえずりとページをめくる心地よい乾いた音のみ。読み進めていくうちに本の世界、自分の中、今在る世界、3つの領域が1つになっていく。心地がよい。絵にかいたような素晴らしい時間だ。だが、どこかしっくりこないというか腑に落ちないのだ。無機質に揺れる電車の中で日本の整った街並みを眺めがら本を読んでいたあのとき。何一つ特別なことはないのに、僕にはその時間のほうがしっくりくる。それはきっと僕が日本人であり、どうしようもなく日本が好きだからなのだろう。自己との対話の中で、そう思い至った。日本から離れることで当たり前すぎて気づかなかったこと、近すぎて見えなかったことに気付くことができる。これは本当に素晴らしい。
昼食のあとは村に散策にでかけた。道中でおばあちゃん二人組に気に入られ、中に入れてもらった。おばあちゃんたちはネパール語なので何をいっているかはよく分からないが、その家の主人が英語を話せたのでなんとかコミュニケーションがとれた。しばらくするとおばあちゃんから前にも登場した、あのスイカの食べられないところみたいな味がする野菜をいただいた。相変わらず美味しくはないが、味覚が慣れてきてのか、それほど苦痛なく食べることができた。
しばらくの談笑ののち、僕はその家を出た。そろそろ帰ろうかと思ったがなかなか帰れない。道が迷路みたいな上に、どこも急斜面のため、道を間違えるたびにどんどんと足は上がらなくなっていく反面、息はあがっていく。けっきょく人に道を聞きまくり、なんとかホステルにたどり着くことができた。
ホステルに着くとすぐにシャワーに向かった。今日は湯が出た。2日ぶりの温かいシャワーは素晴らしく感動的だった。
その後は子どもたちに教えるための折り紙を本を頼りに、まずは自分で折ってみた。折りはじめてからあることに気付く。折れないことはないが、めちゃくちゃ難しい。これは子どもたちには少し手厳しいだろう。適当に本を見繕って持ってきたのだが、難易度をしっかりと確認すべきだった。
そうこうしているうちに夕食に。フライドポテトがでて、メアリーのテンションがいつになく高くなり、楽しい夕食となった。
夕食後はメンバーがパソコンでナルニアを観るけど一緒にどう?と誘ってくれた。字幕なしのナルニアに最初は戸惑ったが、分からないときは頭の中で適当にセリフを挿入して観るようにしたら、わりと楽しんで観ることができた。

ネパールは時間の流れがとてもゆったりしているように感じる。日本にいると1日は瞬く間に過ぎてしまい、自己と向き合う時間がほとんどない。だから、ネパールにいる間に積極的に自己と向き合い、今後の人生の航路、方針を決められたらなと思う。

それでは、また明日。

3 件のコメント:

  1. 松本君!あのね。きっと、松本君のあの投稿で、ほかの11名もほっとしたところがあると思います。弱音でもなんでもなくて、きっとこれがだれしもが感じる異文化ショックの洗礼だと思います。不安や心配や素直に吐露しあいましょ!それが明石チームの「絆」を深めますよ!それにしても・・・シャワー、お湯がでてよかったね。おめでとう!向井君にも言いましたが、時間の流れが緩やかなその土地で、しっかりと自分を見つめ、将来を見つめる、そんな時間を過ごしてきてくださいな。

    返信削除
  2. 疲れた時の温かいシャワー、とってもありがたいよね。
    疲れがふっとんだかな。
    ネパールのゆったりした時間の中で、本を読んだり、
    いろんな人たちとお話ししたり、自分と向き合ったり…と
    素敵なときを過ごしているね。

    返信削除
  3. そりゃ、難しいゎ、その折り紙(^_^;
    凹んで立ち上がって、また凹んで立ち上がる。
    そうやって成長していくと、すてきな大人になれるから。
    帰ってきたら、本、書く?笑

    返信削除