今日から観測活動を再開だ。昨日の長距離移動で風邪がぶり返したが、こんなことでおちおちと立ち止まっているわけにはいかない。僕は成長して帰らなくてはならないのだ。なのでなんとか観測用の衣類に着替え調査に向かうことにした。しかし午前の野鳥観測と記録はホストファーザーのラジに止められた。医療機関の整っていないネパールの、さらに病院すらない山奥では体調が優れないときの無理は絶対に禁物だと諭された。午前に撮った野鳥の写真の判別作業を午後に、夜は周辺の建物の灯りに集まる蛾の観測を行うので、午前中は大人しくしておけとのことだった。なので午前中は近々行う予定のアンバサダー活動、つまり近くの学校で行う折り紙教室の準備に取りかかることにした。僕が持ってきた折り紙は6種類。なので不平不満が出ぬよう、1人の生徒に対して6種類の折り紙を1枚ずつセットにして渡すことにした。計算したところ作れるのは計36セット。黙々となんとか36セット、216枚の折り紙を順序だて並び替え、なんとか昼食までには終えることができた。授業の形式やアポ取りについてラジに相談しようと思ったが、僕が折り紙の用意している間にラジは用事で出ていってしまったので、詳しい取り決めは明日だ。
昼食をとった後は予告されていたとおり、野鳥の写真の判別作業を行った。調査を重ねるうちに、Flycatcher類、Bushchat類など大まかな種類の見分けを素早く行うことができるようになってきており、作業は以前に比べるとかなりはかどった。全て英語表記の名前に手こずってきた僕だが、進歩が感じられる作業だった。
判別作業の後は少し庭を散歩して、夕食までの隙間時間は学校の課題の物理の電気についての範囲の学習に費やした。すると水曜日からここにきたお兄さんが、僕はエンジニアだから分からないところがあったらいつでも教えてやるぞと頼もしい一言。なので途中何度かお言葉に甘え、色々と分からないところや難点を教えてもらった。英語はなかなか通じないが数式は万国共通なので自分の言いたいことがスムーズに通じることが嬉しく、また楽しかった。また、庭を散歩していると今までに見たこともない気持ち悪さ・大きさの毛虫を発見した。やはりネパールの生物は末恐ろしい。
夕食の後は蛾の調査。僕ら日本人が蛾ときけば、小さくて地味な蝶のまがい物のように考えるだろうが、ヒマラヤの蛾は一味違い、手のひらくらい大きいものや、オレンジ、グリーンなどカラフルなものなど蝶にひけをとらない魅力的な生き物なのだ。今日も新しい蛾を一匹発見することができ、名前をつけることになった。はやくはやくと急かされ、とっさに思い浮かんだのはチョコレートケーキ。というわけでその蛾の名前は「チョコレートケーキ」となった。なんだか少しその蛾に申し訳ない気持ちになった。
夜の調査を終えると、すぐに床につく時間に。
なので今日はベッドの中で少し夜更かしをしてブログを書いている。夜更かしといっても10時半くらいなのだが。
明日はラジとアンバサダー活動について詳しく話し合う。滞在も半分を切った。どんどんやりたいこと、やらねばならないことにトライしていかなければ。
それでは、また明日。
松本君、身体の具合はどう?
返信削除医者に頼るのではなく、事前の自己管理を確実に!ということを
ラジは教えてくれたんですね。いいお父さんです。
松本君の言うように、私はサイズと色で「蝶」か「蛾」かを
判断していたんだけど、ネパールの場合はどんな定義があって
見分けるんだろう??
体調がすぐに元通りになって、元気に活動できますように!