2018年3月26日月曜日

#29 インターンシップ6日目

こんにちは、徳田朱莉です。


バンドンでのインターンシップも残り2日となりました。
発電所にも愛着が湧いてきた頃にお別れとは…酷ですね。


今日は設計計算書の最終確認を行いました。


その前に、先日、請負業者の韓国企業とのミニミーティングであった出来事です。


私はチェックした設計計算書を持って、韓国人エンジニアのもとへ伺いました。
計算書チェックの結果を報告し、これからの動きを確認するためです。
設計計算の過程でおかしいと思った箇所には付箋をはり、付箋だらけになった設計計算書を持って行きました。
私が間違いだと判断した箇所については、事前に私の上司と協議し、ミニミーティングに至りました。


私が指摘した箇所は以下4点です。
・水位
 同じ場所の水位はずなのに式・図によって値が違っていました。
・流水圧
 どの流水圧の公式・係数を用いたのか不明で、正しいか正しくないかの判断ができません。
・揚水圧(上司の方の助言をいただきました。)
 揚水圧が考慮されていませんでした。
・安全率と偏心
 安全率と偏心の限界は契約書によって決められていて、今回の計算書はその基準を下回っていました。


韓国人エンジニアと話し合いをした結果、以下のようになりました。
・水位
 式・図によっては古い水位データを使用していたことが判明しました。
・流水圧
 流水圧の算出方法についいて説明を受けたのですが、日本土木学会のマニュアルの公式を用いると全く違う値が出てきます。明らかに誤差の範囲外なので、さらに協議が必要です。
・揚水圧
 韓国企業の方で、揚水圧を考慮した計算書を作成し直すことになりました。
・安全率と偏心
 転倒やすべりを起こす力に対して、堰の形状である程度対抗できるため、安全率と偏心の基準を下げることは妥当だという結論に至りました。




私は計算書のチェックをし終わった際、「安全率と偏心の基準を下げるとは何事だ!」と思っていました。
韓国エンジニアとのミニミーティングを終えて、必要以上に強度を持たせることはコストや工期が無駄にかかってしまうことを知りました。
それが現場のエンジニアと教科書しか知らない学生の違いでした。


「教科書と現場は違う」
これからの教訓になりそうです。

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