今朝は4時45分に起床。まだぼんやりとしている頭のまま15分後には日の出の絶景ポイントPoon hill を目指して山を登り始めた。Poon hill の標高は3210メートル。
ホテルより400メートルほど高く、空気が薄くなり気温が下がっていくのが目に見えて感じられた。また、宿泊地も標高が2500メートルを越えていたので軽い高山病も発症していたと思われる。寝起きから軽い吐き気と頭痛で体調は芳しくなく、歩もなかなか進まず朝方はかなりつらかった。なんとかPoon hill に到着したが雲が晴れることはなく無念の撤退。諦めきれないフィルは2週間後に再挑戦すると言っていた。また朝陽も挑戦するか?と言われたが、さすがに帰国1週間前の土日は忙しくなるし遠慮することにした。
ホテルで朝食をとり勘定を済ませ帰路に着いた。標高が下がっていくにつれ体調もよくなり、休憩所に着いた頃にはすっかり元気を取り戻していた。休憩所で昼食をとったのだが料理が出てくるまで一時間以上かかるのは、さすがネパールだ。行きがほとんど登りだったので、逆に帰りはほとんどが降り。降りの方が足へのダメージは大きいが圧倒的に楽だった。また僕はどうも登りより降りの方が得意だったようで、行きは皆についていくのが精一杯だったが、今日は皆が僕についていくのに精一杯という感じだった。降りは登りより展開がスピーディーで次から次に適切な判断が求められる場面がやってくる。つまりどの岩が滑りにくく、ぬかるみをどう切り抜けるか、いかにたくさんの選択肢を瞬時に作り上げ、選び抜けるかということだ。ジェイクと僕はどんどんスピードにのっていき、半ば走っているようなはやさで山を降りた。こうやって全集中力をいかに安全に素早く降りるかということに傾けているこのときが僕はこの二日間のトレキックングの中で最も夢中で素晴らしい時間だと感じた。降りながら楽しさのあまり笑いがこみ上げてきて、こらえることができず声をあげて大笑いしながら山を降りていた。端から見たら狂人と思われかねないなと今になって思う。山登りの醍醐味は降りることにあるなと我ながらあきれるような矛盾を真面目に感じた。
ホステルに帰ってくるとすぐに冷水シャワーを済ませ洗濯にとりかかった。なんせ4日分の、持ってきたほぼ全ての衣類が未洗濯なのだ。はやく始めないと睡眠時間すら削りかねない。三時間程かけてなんとか夕食までに済ませることができた。洗濯をするたびに日本の洗濯機がいかに素晴らしいか実感する。洗剤を入れてスイッチを押すだけで一時間弱もすれば衣類は清潔なって手元に戻ってくるのだ。寮にいるときに、干して畳むことすら面倒だから、そこまで全自動でやってくれる洗濯機が欲しいとぼやいていた自分がバカらしかった。
夕食はかつてあまりの味のひどさに苦しめられたネパールの家庭料理ダルバート。いつのまに僕はこのダルバートを美味しいと感じるようになったのだろうかと自問しながら、気付けばおかわりまでしていた。
きっと僕は日本に帰ったら、どんなに安いボロアパートでも快適に過ごし、どんなに美味しくない食事でも笑顔で食べられるだろう。果たして自分が成長したかどうかは分からないが、明らかにたくましくなったとは実感することができる。
食事中の会話など他にもエピソードはいくつかあるがあまりにも眠たいので割愛。
今日はここまで。
そこまで、また明日。
最後は楽しかったみたいやね(*^^)
返信削除山を駆け下りるなんて、また足をやっちゃうんじゃないかと
読んでてひやひやしました(ー_ー)
写真で見ても心なしか
精悍な顔つきになった気がします(*^_^*)
日本での暮らしがどれほど恵まれているかよく分かったね。
これからは寮の食事も文句言わずに美味しく食べられるよね(`´)