2016年9月7日水曜日

ネパール15日目

今朝は8時にガンドロックを発った。徒歩でジープステーションまで一時間半、そこから二人掛けのシートに四人が座るぎゅうぎゅうのジープで移動。車に計10人の人が乗り込む。また山道は舗装などされておらず車は野うさぎのように跳ねながら道を進んでいった。よく壊れないなーっと大惨事の車内でのんきに思う。車はなんとかポカラに到着。暴力的な勢いで車から吐き出される。到着後ホテルのチェックインを済ませたあとは自由に行動できると思っていたのだが、予想外にまとまっての行動を強制させられ少し残念だった。皆でカフェで昼食をとった。さすが観光都市だ。なかなか美味しい。しかし出されたミルクティーの牛乳が腐っており、店員に話してミルクティーはお代から引いてもらうことになった。そんなランチの時間にまだ五歳にも満たない女の子がお金をちょうだいと僕らの方へ。ここに至るまで様々なものごいに遭遇してきたが、幼い子は初めてで戸惑った。他のメンバーは皆まるでそこに誰もいない、なにも聞こえていないかのように振る舞う。気付いた店員がまるでたかるハエを追い払うがごとく、女の子に罵声を浴びせる。店員にも、メンバーにも、そもそも幼い女の子にものごいをさせる世界にも矛盾を感じる。だがけっきょく自分はただ戸惑いながら女の子を見つめることしかできなかった。財布の中にはこの国では大金であろう8000円程度のお金が入っている。その一部を分け与えるだけでも彼女は何日も空腹を感じず過ごせただろう。矛盾を感じながらも、何もできなかった自分に苛立つ。なにが正解なのか分からない。だが、「今はせっかくの休暇だ。楽しむことに集中しろ。」と自分に言い聞かせ、胸のなかのどうしようもないしこりを奥にしまいこみホテルに戻る。ちょうどこれからプロジェクトに向かう二人の大学生くらいの男性に出くわした。これからしばらくよろしくと軽く挨拶を済ましメンバーで街を観光。やはりカトマンズに比べると土産物屋も少ないが色々と気になるものもあり、めぼしはつけたので明日じっくり購入を考えようと思う。
その後はフェワ湖というネパールで2番目に大きい湖沿いのカフェでティーブレイク、その後以前ビリヤードを楽しんだバーで夕食をとった。途中で今日出会った新メンバーの二人も加わる。僕はまだ未成年なので、お酒はパスし、がやがやとした雰囲気を楽しむ。しかしなかなか帰ることができない。9時になり、10時になり、11時になる。今日は疲れているのでもう帰りたいところだがメンバーは盛り上がっているし、一人で帰るには危険すぎる時間帯だ。どうすることもできず、何かのバンドの大音量の演奏を次第に不快に感じるようになりながら、ただただ待った。これだから団体行動は嫌なのだ。どうしようもなく多数決なのだ。正直僕は多少孤独でも縛られずしたいようにしたい。明日ソフィー、メアリー、ジェイクは朝からカトマンズに向かうので今日1日の我慢だと思い堪え忍ぶ。また、彼らにとって今日と明日が最後のネパールなのだ。仕方がない。と言い聞かせる。だが、さすがに我慢にも限界がある。11時15分くらいに、もう帰ろうと言い、しばらく渋ったものの、なんとか30分には店を出ることができた。日本のように思ったこと感じていることを態度で示しても誰もそれを汲み取らない。言わなきゃ伝わらないが学ぶことのできた夜だった。
その後ホテルでシャワーを浴びる。安宿なので期待していなかったのだが、しっかりとお湯が出て、久しぶりの快適なシャワーを楽しむことができた。
少し喉の痛みがあるが悪化しないことを祈りつつ床につく。

それではまた明日。

1 件のコメント:

  1. 松本君
    いろいろ考えさせられる1日だったね。
    これから先、社会に出るようになったら
    自分の意思に反した行動をとらなければいけない機会も増えてきます。
    良い経験ができてるんじゃないかと思いますよ。
    喉の痛み←風邪かな?
    気をつけてね。

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