今日も元気にインドネシアを満喫中です、石原由貴です。
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本日のインターンは、自身が行ってきた“西日本豪雨 岡山県真備町災害ボランティア”についてプレゼンし、あの日の出来事、その後、ボランティア活動についてディスカッションをしました。
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PWを用意していても、日本とインドネシアで中々環境も違う為理解して頂く事が難しい場面もありました。(英語力がなくて伝わっていない所もあったとは思いますが。)
インターン先の方々はとても真剣に話を聞いてくださり、沢山の質問をして下さいました。改めて自分の詰めが甘かったポイントを確認する事ができました。また私からも質問をさせていただき新たな知識を得ることができました。
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((岡山県真備町
・同じ災害はまた岡山で起こると思うか?
→起こると思う、天災もあるが人災が繰り返されると感じている、ハザードマップや避難訓練の活用をこれからも行わないと考える為。
・岡山の地形が関係していたのか?
→明確には分からないが、山に囲まれており川の決壊により流れ込んだ濁流が街の中に溜まった為、盆地だった場所も考えられる
・日本の被災後政府はどんな対応を行なっているか?
→東日本の代表例では底上げ、もちろん支給や支援金補助等も行っているが、その土地を再利用する為に行っている
・真備町での産業は?
→農業は行われていた、またたけのこも特産品だった、しかしオフィスワーカーの数も一定数だった
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((インドネシア
・インドネシアにもハザードマップはあるか?
→あるが、日本同様、確認している人は少数、役には立たないと考えられる
・インドネシアではどのような避難所なのか?
→大きい建物がない為、日本のようには避難しない、軍のテントを張り一時的な避難所に。各地からの寄付を募り、永住できるパーマジェントシェルターを建てる(快適ではない)
・インドネシアでの避難訓練は?
→1年に1回程度。イベントなどでプロフェッショナルを呼び災害発生時や過去の経験を伝えている
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★2004年バンダーアチェでの大津波
小学校での避難訓練を1年に2回、逃げる手段、方法を身につける。看板を設置し逃げ道を視覚化。
★津波発生当時は、津波により近かったシメール島では犠牲者は2人、離れたアチェでは何倍もの犠牲者が出た
→昔から語り継がれる知恵が影響?インドネシアには過去の災害を伝統的な歌や詩で伝える風潮がある、シメール島ではそれが上手く語り継がれていて、自分たちで逃げることができた
★伝統舞踊での継承は現在は?
→各地に伝統舞踊や芸能に災害の怖さを伝えるものがある、しかし若者への継承が薄れている、だからアチェでは伝統があっただろうがあれだけの被害を生んだ
★2018年ロンボク島での大地震
→インターン先のラジオ局がシステム開発、誰が亡くなりどのような被害が出ているかが民間にプライベートでシェアできるシステムの確立
→その中にエリアごとに被災状況を分けて表示したことで、救援物質がより確実に必要な所へまわるようになった
→被災時被災者はどこから情報を得られるのか分からず、多くのサイトをアクセスしなければならない、そのサイトを1つにまとめ一箇所で見られるシステムを作ることで、情報の立場から被災者支援を行っている
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ーインドネシアの人々の防災意識は高いと思うかー
インドネシアでは半官半民でupされた情報を誰でも見られるシステム、1-10のレベルなら今は6くらい、これからもっともっと教育を行なっていくことで向上できると感じる。ただインドネシアは社会やキャラクターとして助け合いは当たり前、小さなコミュニティから助け合いができる為、それが防災に役立っていると感じる
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インターン後はフィールドワークに出かけます。
今日は遺跡巡りpart2です。
ボルブドゥール遺跡/パオン寺院/ムンドゥット寺院に訪れました。
話が長くなるのでボルブドゥール遺跡だけ載せますね、死ぬまでに観たい世界の絶景に選ばれた場所ですしね。
ボルブドゥール遺跡は、8世紀~9世紀にかけてこの地方を支配していた「シャイレーンドラ王朝」によって建造されたと言われています。メラピ山の大噴火で(メラピ山また登場ですね)火山灰に埋もれ、その後、密林に姿を消し、地元民にも忘れられていた建造物が1814年イギリス人のラッフルズによって偶然発見され、その後、12年の歳月を経て遺跡の全体像が掘り起こされました。
(ラッフルズさん、あのラフレシア見つけた方だそうで。だからラフがつくんですね〜。)
遺跡は全体で9層の階段ピラミッド構造の高度な石造りになっています。遺跡は下段から上段にいくに連れ、「欲界ー色界ー無色界」を表現しており、これらを見ながら最上階に上っていくと、悟りの道が開けるとされています。
3人の王様が50年の時間をかけて作ったそうですが、月日が経ち3人目の王様の時には少し崩れかけていた、と言われていて現在の基壇の更に下に、古い基壇が隠されるように土に埋もれています。強度を上げる為だったのか...?隠したい何かがあったのか?
ボルブドゥールは世界最大級のストゥーパ遺跡でもあり、石のブロックを漆喰などの接着剤の類を一切用いることなく積まれていてます。しかし頂上にある特大ストゥーパだけは、中央が空洞になっています。
文書も残っておらず謎多き遺跡です。
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レリーフが本当に美しいです。一つ一つストーリーがあり、とても興味深いです。また他の遺跡に比べ排水設備をより充実させており、また崩れにくい構造上の工夫もあり本当に面白いです。
下から見ると頂上までの全ての階は見えません。人間の欲が渦巻く地界から天界を見ることは許されない、見てければ修行を積むべき、という仏教の教えが刻まれているのだとか。少し離れた西側の広場からのみ全ての階が見えます。修行を終えた人が降りてくるのは西側。全てを終え振り返った時のみ見る事が許される、という暗示なのでしょうか?深いです。
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なんとサンセットも見る事が出来ました。
刻々と変わりゆく情景を、無数に並ぶストゥーパに囲まれて眺める幻想的な景色から、宗教を越えて、ボロブドゥールという場所の神聖さを肌で感じることができました。
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