2016年9月12日月曜日

ネパール20日目

三日分の連続の投稿となって申し訳ない。このところほとんど常に雨か霧でWi-Fiがまともに動かなかったのだ。

今日はネパールにきて最も実りの多い1日だった。
早朝から皆が起きるまでの時間は課題に勤しみ、朝食をとった後は折り紙教室の準備に全力を注いだ。キャビータというこのホステルを経営していネパール人一家のお姉さんが折り紙教室に同行し、手助けをしてくれるということになったので、まずは彼女に今日行う4つの折り紙の折り方を伝授した。僕自身も作り方を暗記できておらず、まだ作り方を見ないと作れなかったので、二人でなんども同じものを折って頭に作り方を叩き込んだ。そしてそのあとは僕が折り紙という文化の説明を英語で紙に書き、それをキャビータにネパール語に訳してもらい、カタカナでフリガナをふってなんども読む練習。そしてなんとか準備が整い、いざスクールへ。学校に入るとすぐにたくさんの好奇の視線が僕に。しかも到着から30分程、校庭のベンチで待たなければいけないことになり緊張と子供たちの視線で冷や汗いっぱいだった。そしてとうとう教室へ。教室には電灯がなく薄暗かった。5歳~14歳までの生徒が計28人。へたくそなネパール語とキャビータの補足でなんとか「折り紙とはなんぞや」ということを説明し、計5つのグループをキャビータと手分けして教えていく。皆すごく熱心でこれも作りたいそれも作りたいと言ってくれる。自分としてもそれだけ喜んでくれるともっと教えたくなり、授業はいっこうに終わる気配がない。しばらくすると打ち解けてきて「がんばって作ったバラだろ。好きな女の子にプレゼントしろよ。」だとか冗談を言い合ったりと、教室も盛り上がってきて、僕もたくさんの笑顔をもらうことができた。予定では45分の教室だったのだが、けっきょく2時間半もの大教室となった。教室終了後は持ってきた折り紙の教本2冊と余った折り紙を校長先生を通して学校に寄付し、僕のアンバサダー活動は無事幕を閉じた。
帰った後はお約束の冷水シャワー。これだけは何度浴びてもいっこうに慣れない。シャワーのあとはラジと実践活動について話し合った。4泊5日のかなりハードなトレッキングルートの清掃に参加することを決め、帰国前のカトマンズの清掃活動のためにカトマンズ滞在を1日伸ばしてもらうことも決まった。
今後の予定は固まったので、あとは全力で取り組むのみだ。
ラジとの話し合いのあとは夕食まで学校の課題に取り組み、夕食のあとは今日も皆で昨日と同じトランプのゲーム。僕も少しずつ英語耳になり積極的に会話に参加できるようになり本当に楽しかった。7人全員の出身が違う国で、フィルはイギリス、ジルはアメリカのコロラド州、リカードはイタリアのヴェネチア、マリオンはフランス、カールはスウェーデン、そしてフレッドはデンマーク。実は母国語が英語なのはフィルとジルだけということに気付き、僕とほんの3つ4つしか変わらない彼らの英語力に驚いた。トランプをしながら、皆のご当地言語の早口言葉やフレーズを教えあったり英語の発音のレッスンをしてもらったりと、今まで壁に感じていた言語というものをはじめて楽しめた時間だった。そして同時に生まれて初めて英語を勉強しなければではなく、「もっと英語を勉強したい」と感じた。
部屋に戻った後はフィルにトビタテの活動のことを色々と説明し、その後は英単語帳の発音の練習に一時間くらい付き合ってもらった。これから帰るまで毎日、1日100単語の発音のレッスンをお願いし快諾してもらった。彼の説明はとても分かりやすくて、aにエイとアとアとエの間の音の3つの発音をどのように使い分ければいいかなどを尋ねると納得がいくまで、何度も根気強く教えてくれる。本当にありがたい。そしてその後はかった。「課題がめちゃくちゃやばい。」だとか、「ここのお婆ちゃん声でか過ぎ。まさにノイズメーカーだな。」だとか英語の歴史を教えてもらったりだとか色々と雑談を楽しんだ。

本当にたくさん笑って、教える喜びと教えてもらう喜びを心から感じた最高に幸せな1日だった。
明日からまた調査がはじまる。
気合い入れていこう!

2 件のコメント:

  1. 松本君、
    折り紙教室、大・大・大盛況だね☆☆
    子供たちみんな、すっごくいい笑顔&真剣な表情で
    いかに素敵な時間だったかがこちらに伝わってきました!
    英語についても、自分の中ですごく大きな前進が
    あったみたいだね!
    4泊5日のトレッキング、高山病や高所作業の危険等に
    十分気を付けて活動してきてくださいね。

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  2. 折り紙
    大成功だったね!良かった良かった!
    英語習得についての前向きな姿勢も素晴らしい!
    体調だけ気を付けて頑張ってね。

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